北京旅行

去年と同じくid:Lark_mpGPU Challengeを任せてid:kazukichi_0914と愉快な仲間たちと一緒に
北京市内・郊外を観光した。

1日目

北京首都国際空港


関空や成田よりターミナルも滑走路もでかい。専門家の話によるとスペースシャトルも着陸できる
ほどの長さがあるようだ。空港から出ると公安と書かれたパトカーがいた。
Wikipedia:中華人民共和国公安部によると、日本でいう公安ではなく一般的な警察のことらしい。

ホテルへ向かうバスを待っていたのだが空気が悪いのでマスクを装着した。
空港からホテルに向かうバスに乗り込んで添乗員の人に注意を受けた。
しかし、注意事項に耳を傾ける前に北京の交通マナーの悪さに衝撃を受けた。
車線変更で方向指示器を出さない(っというか車線っていう概念がない?)、割り込む
(日本なら事故るレベルで)、歩行者は赤信号なのに平気で横断するなどアメリカと同じように
レンタカーを借りて観光しようなんてことしたら間違いなく死ぬだろう。

北京旅居华侨饭店


宿は北新桥三条に面している北京旅居華僑飯店というところだった。
北新桥三条は狭いし埃っぽくて糞が道の真ん中に落ちてるがホテルは綺麗だった。
部屋も清潔感がありシャワーはお湯がでる。カウンターは英語が通じる。
荷物などを置いて早速市内観光へ出発した。

中国工商银行

まず観光するためには金が必要なわけで中国国内で換金したほうがよいとのことなので
北新桥三条と雍和宫大街のT字路のところにある中国工商银行で換金した。
空港で換金すると15円=1人民元くらいだがここで換金すると13.6円=1人民元なのでお得だ。
換金した後は地下鉄に乗ってオリンピックで有名な鳥の巣へ向かった。
地下鉄では手荷物の安全を確かめるために空港でおなじみのX線検査器に通さないといけない。
切符は非接触型のICカードが出てくる。値段はどこへ行っても2元であった。

北京国家体育场



鳥の巣として有名な例の競技場だ。周りはやたら広い。
あとは写真でよく見る概観通りの構造物が立っているだけである。
とりあえず100元札を細かいのにしたいし小腹も空いたので中国のMcDonaldに入ることにした。
マックの看板には麦当劳と書いてあった。ポテトやコーラなどを頼み
(メニューは日本のように豊富にはない)みんなが100元札を差し出すと店員は大パニック。
100元札は日本でいう1万円札と同じ効果を発動するようで8人が100元札を出したから店内の
細かいお札はほぼ消滅してしまったようだ。
一息ついて奥体中路まで歩いてその辺りにあったバス停から后海・前海方面へ向かった。

后海・前海


鼓楼の近くのバス停で降りて鼓楼西大街を歩いた。
路の両脇には安い飲食店が立ち並んでいて羊肉の串焼きなどを買って食べてるメンバーもいた。
胡同を抜けると后海・前海が目の前に現れ、夕飯時だったので烤肉季という高級そうな店に入った。
北京ダックなどを食べたが価格は一人100元程度だったような気がする。
改めて中国の物価の安さに驚かされた。
ホテルへ戻る途中で火鍋を食べて(蛙などがあったがさすがに遠慮した)1日目は終了した。

2日目

天安门



まず地下鉄で前门に行った。
そこで降りて天安門に向かったのだが天安門広場に入る前に荷物検査と身体検査をされた。
天安門事件民主化を叫ぶ学生が装甲車に轢き殺されたり無名の反逆者が人民解放軍
戦車の前に立ちふさがった場所である。
近くには毛主席紀念堂や人民大会堂などがある。観光客目当ての押し売りするおばさんが大量にいる。
5元のものを平気で100元で売ってくる。言い値で買うとぞわぞわ押し売りおばさんが沸いてくる。
国旗掲揚台にはでかい五星紅旗が翻っていた。天安門には例の中华人民共和国万岁と
世界人民大团结万岁が書かれている。
閣楼内に入り、軍事パレードを観閲する国家主席ごっこをして故宮へ向かった。

故宫


Wikipedia:紫禁城に詳細があるが、とりあえず広い。広いことしか記憶にない。

景山公园


ここから故宮を一望できる。一望しようとしたが、どうも黄砂のせいか大気汚染のせいか
わからないが霞んでいて全体がくっきり見えるわけではなかった。
その後バスでふらふらしながら胡同の飯屋で刀削麺を食べて天壇へむかった。

天坛



ここにきたら祈念殿で松岡修造ごっこをするしかないだろう。
辛抱強くなりたいあなたにのように祈念殿を走った。
回音廊などを見て王府井に向かった。

王府井


北京の王府井は東京の銀座に相当するらしい。
ここの本屋では勉強の本ばかり売っていて数学は高校生くらいで大学1年くらいの内容を
勉強しているようだった。やべぇぞ日本。
そして露店が並ぶ通りで食べ歩きをしようとしたのだが、ゲテモノ屋があって吐き気を催した。
っというかメンバーの半分以上がそのゲテモノに挑戦していた。
自分はゲテモノ以外のものを食べたが安くて旨かった。
また、露店で毛沢東トランプなどを購入した。ホテルへ帰る途中で夕飯を食べた。

マッサージ

かなり歩いたので足が疲れたため人生初のマッサージを体験した。
マッサージ屋はホテルに付いてるものを利用した。
(外にもあったけどすっぽんぽんで寝かされる上に荷物が心配だった。)
でも英語が殆ど通じなくて通訳がいなかったためコミュニケーションをとるのが大変だった。

3日目

偽ツアー

万里の長城へ向かうツアーを探すべく、2日目と同じ前門へ向かった。
そこでおばさんに捕まり、万里の長城ならこのツアーだよと言って引っ張っていかれた。
バスはすし詰め状態で回りは中国人だらけのツアー。添乗員は万里の長城のことではなくなぜか北京ダックの説明をし始め、
値段の話ばかりしているので眠くなって気を失った。
気が付くと目的地近くで長城が見えてきた。
我々の近くの席にたまたま福建からきた女子大生がいて英語が通じたため色々聞いてみた。
が、どうやら彼女たちは俺らのことが心配になったのかよく分からないけど
行動を共にするようになった。
そして、目的地に着いた。ところが、そこは八達嶺ではなく水関八達嶺という謎の場所であり、


あまり観光名所ではないらしいが我々の想像していた長城のイメージとぴったり重なったので
問題ないと思っていた。
ところが、福建人たちも騙されたことに気づき始め、どうやらこのツアーは偽ツアーであることが
発覚した。そして、amazon:地球の歩き方 北京・天津 2009-2010の230ページにある偽ツアーに
書いてあるものと殆ど同じであった。(いや、それより酷い)通訳は八達嶺と定陵に行くか?
と確かに聞いたし、前門で俺たちを捕まえたおばさんは確かに行くと答えた。
そして次は明十三陵の定陵に行くはずだったが昭陵に向かい、しかも降りずにバスで見て終わり。

しかし、俺らと福建人以外はどうやら騙されたことにすら気づいていないようだった。
バスの乗客は北京市民ではなく殆どが地方から来た観光客であり、
長城や明十三陵には詳しくないようだった。
昼飯もツアーに入っていたがここ3日の中で一番最悪であった。
多分全部食べたら確実に腹を壊しそうなのでみんな少ししか食べなかった。
その後は詐欺まがいの押し売り設備へ次々に連れて行かれ、
前門大街で20元くらいで手に入るものを80元で売っていたり
昔の北京を再現したという胡散臭いテーマパークへ連れて行かれ
金をぼられそうになったりするなどかなりやばいツアーであった。
そんな中ずっと我々の保護者のごとく導いてくれた福建の二人は本当によく面倒を見てくれた。

前门

偽ツアーバスが前門へ戻ると例の二人と共に前門大街を観光することにした。ここで鉄観音などのお茶を買ったのだがお茶の葉は
福建産だがチェーン店が台湾のものであったので少し彼女らの機嫌を損ねてしまった。
とりあえず観光を終えて一日中お世話になった彼女らに奢ろうと思い、金鼎軒へ向かった。

金鼎軒


地球の歩き方に載っていて写真がうまそうだったので金鼎軒に行くことにした。
小籠包などが食べたかったし、彼女らにご馳走しないと申し訳ないと思い、
料理をどんどん頼んだ。ビールなどの酒も大量に頼んで死ぬほど飲み食いした。
が、、、いつの間にか会計を彼女ら二人が済ませてしまったのだ・・・
なんということでしょう。散々お世話になった上にご馳走になってしまったのだ。
俺なんか別客気とか言いながら料理を勧めていたのに俺が客になってどうすんだw
とりあえず通訳に割り勘にしないと我々の面子が立たないので言ってくれるように頼んだが、
彼女らは一笑に付して
「我々がホストであなたたちは客なんだからこちらがご馳走するのが当たり前だ」
と言ってきた。
こちらの文化の押し付けもよくないのでここはもう諦めてこの恩は忘れません的なことを言って
彼女らを送った。
平気で偽ツアーで人を騙す中国人もいれば面倒を見た上にご馳走までしてくれる中国人もいて
本当に複雑な気持ちになった。

4日目

颐和园



西太后が海軍の15年分の予算を横流しして作った大庭園を観光した。
故宮と同じく無駄に広い。本当にでかいのがすきだな中国人はw


そんなこんなで観光を終えた。北京は安い、広い、汚いというイメージだったな。
あと、嘘を嘘と見抜く能力が大事だね。
帰国してから例の二人にはお礼のメールを送ったが
「すべきことをしただけよ」
と返事が返ってきた。なんと懐が広いんだろう。